分析から設計へのモデル変換などについて

「分析クラス図は実装のことを考えてはいけない」とよく本やセミナーで言われます。このことを知識としての理解から、感覚としての理解にするまでは結構時間がかかったような気がします。最初は知識ベースとしての理解しかなかったため、オブジェクト指向開発とはこういったものだという理解から、ユースケース図にしろ分析クラス図にしろ、図を「描く」ことが目的になってしまっていた時期がありました。分析の段階での最大の目的は要求を「理解」することであって、そこに図を描く必然性はありません。ただ、脳内整理および情報共有にUMLといった(単なる)手段が適していたというそれだけの話です。昔、人に分析クラス図を見せたとき、「お前の描く分析クラス図は実装クラス図っぽい」と言われたことがあります。今なら少しはましなクラス図が描けるかなー。